南東部アナトリア地方

南東部アナトリア地方(Guneydogu Anadolu Bolgesi)

トルコきってのリゾート地である地中海沿岸からさらに東へ入ると、ユーフラテス川とティグリス川流域が広がっている。シリア国境も近いだけあって、この地方のアラブ色の濃さは町のバザールに行けばすぐに感じ取ることができるだろう。トルコ語よりもアラビア語やクルド語のほうが話されている町も多くある。南東部アナトリアはトルコの中でも間違いなく最もエギゾティックな地方である。
歴史的にもこの地方は常に帝国間の国境ゾーンであった。パルティア人とローマ帝国を隔てていた国境もこの地域だったし、ビザンツ帝国は7・8世紀のアラブ軍の脅威に対してここに駐屯していた。アラブ軍、十字軍、セルジューク朝、モンゴル軍、フランス軍による占領など、中東で起こった重要な出来事の舞台となった。

ウルファ近郊のハラン
ウルファ近郊のハラン
トルコ政府はこの地域の経済に貢献するため、現在GAP(Guneydogu Anadolu Projesi)などのプロジェクトを進めてはいるが、南東部アナトリアの貧困問題はまだまだ解決しそうにない。この地域からの大都市への人口流入はとどまることを知らず、トラックに揺られ綿を摘みに向かう家族の姿もよく見かける。
旅行者用のホテルなどは近年改良されてきており、宿泊に困ることはないだろう。ただミディヤットなどの小さな町では条件に見合ったホテルはほとんどない。シリアとは国境を接するものの、この地域からシリアへの入国はできない。シリアへはアンタキヤから入国できる。
南東部アナトリアの最大の産業都市はガーズィアンテップ。またガーズィアンテップは地方料理でも有名。ここからユーフラテス川を越えてさらに東へ進むとシャンルウルファがある。トルコでは単にウルファと呼ばれているこの町は、聖書にもアブラハム生誕の地として登場する。シャンルウルファまで来たならぜひハランまで足を伸ばしてみたい。

ガーズィアンテップの北に広がる山々には、コンマゲーネ王国の神殿跡・ネムルートダーがある。東南アナトリア観光の代表ともいえるネムルートダーへは、アドゥヤマンまたはマラティアからアクセスできる。この二つの町には特に見どころはないが、アドゥヤマンの旧市街やマラティア近郊のエスキ・マラティアやアスランテペは興味深いかもしれない。ネムルートダーに一番近い村・キャフタまで行けば、ここから遺跡へのツアーは簡単に手配できる。
マルディン
マルディン

ティグリス川のふもとにあるディヤルバクルは、しつこく付きまとう子供たちが気にならない人には面白い町に違いない。住民のほとんどはクルド人で、イスタンブルに上京して歌手になったディヤルバクル出身の人もかなりいる。ここから是非訪れたいのはマルディン。シリア平原を見渡す岩壁に地方特有の家々が連なっている。マルディンの東にあるトゥル・アビディン高原はトルコのシリア正教徒のホームタウンであり、修道院や教会が点在している。
ディヤルバクルからはセルジューク朝・アラブ・クルドの遺跡が混在しているハサンケイフへもアクセスできる。ハサンケイフはGAPプロジェクトの一部であるイリスダムの建設のため近い将来崩されることになっており、現在遺跡保護のために反対の声が上がっている。

トルコの政党
エディターからひとこと

トルコリラ為替レート

100¥ : 1,6913 TL
$1 : 1,531 TL
€1 : 2,0811 TL

トルコ天気情報

イスタンブル
5°C / 12°C
アンカラ
7°C / 19°C
イズミル
11°C / 18°C

octopustravel.com