ブルサ(Bursa)

イェシルジャーミィ (Yesil Camii)
チェレビメフメト(メフメト1世)の命によってハジュ・イヴァズパシャによって建造されたモスク。メフメト1世の死後1424年に完成された。モスク内をかざる美しい青緑のイズニックタイルで有名。イェシルジャーミィ以前のモスクはセルジューク朝スタイルで、ペルシャの影響をうけたものが多かったが、このモスクは典型的なトルコ式モスクと言える。モスクの中には10mもの美しいミフラーブ(メッカの方角を示すもの)がある。1855年の地震で崩壊したが、1864年に修築された。

イェシルトゥルベ(Yesil Turbe)
イェシルジャーミィの隣に位置するメフメト1世とその子供たちの霊廟。緑の霊廟の意味だが、実際は青いタイルで装飾されている。この霊廟も1855年の地震のあと修築されたが、霊廟内部のタイルはオリジナルである。この霊廟もイェシルジャーミィの建築家ハジュ・イヴァズによって建造された。

ウルジャーミィ(Ulu Camii)
1396年から1399年の間にベヤズィット1世によって建造された。1396年、マケドニアの二クロポリスでの十字軍との戦いに勝利したベヤズィット1世は「戦勝の際は20のモスクを建てる」との約束をしていた。20のモスクを建てることはできなかったものの、ウルジャーミィ建築の際20のドームが設計され、当時最大のモスクとなった。
モスク内部にはシャドゥルヴァン(噴水)があり、クルミの木でできたミフラーブも印象的である。またモスク内部にはカリグラフィーも飾られている。

ユルドゥルムベヤズィットジャーミィ
1391年から1395年の間、ベヤズィット1世によりイェシルジャーミィよりも前に建てられたモスク。その構造からイェシルジャーミィの原型であるともいえる。モスクの隣にはメドレセ(イスラーム修道院)があるが、ここは現在医療機関として使用されている。ここにはベヤズィット1世と彼の息子イーサの霊廟もあるが、普段は公開されていない。

ムラーディエキュルレスィ(Muradiye Kulliyesi)
ムラト2世によって1424年から1426年のあいだに建造された。ここにはモスクだけでなく、メドレセ(イスラーム修道院)やハマム、10の霊廟などがある。ムラト2世はブルサがオスマン朝の首都であった時代の最後のスルタンであったが、首都がイスタンブルへと移された後もこの場所へ新しい霊廟が加えられた。
初期オスマン朝建築スタイルが色濃く残っているモスクのミフラーブ(メッカの方角を示すもの)とミンベル(説教壇)は18世紀のもので、バロック式。霊廟の中には様々な君主の息子たちが眠っており、その多くは君主の座をめぐる争いによって暗殺された。セリム1世に暗殺されたシェフザーデ(皇太子)アフメット、メフメト2世の息子ジェムスルタン、ベヤズィット2世の息子マフムートなどの霊廟などがあるが、イズニックタイルの装飾が美しい。ムラト2世自身の霊廟は「死後も雨が私の顔を洗ってくれるように」との彼の遺言により、屋外に配置されている。オスマン朝君主の霊廟というよりは、1人のムスリムとしての墓といえる。実際、ムラト1世はオスマン朝帝国史上、帝位を放棄した唯一のスルタンであった。しかし国の事情によって彼は退位後属していたデルヴィーシュ団体(イスラーム神秘主義)を去り、2年後に再び帝位に就くことになった。

ジュマルクズック村(Cumalikizik)
オスマン朝初期にブルサ郊外へと次第に定住地が広がっていったころにできた村。その700年もの歴史は古い家々やモスクなどから覗える。265の家のうち190はいまだに人々が住んでいる。結婚式やバイラム(イスラームの宗教祭)の際に使われるハマムも見所のひとつ。

ブルサの温泉(Bursa Kaplicalari)
ブルサの温泉にはエスキ・カプルジャ(古い温泉)とイェニ・カプルジャ(新しい温泉)の二つがある。エスキ・カプルジャはビザンツ帝国時代にすでに使用されていて、ユスティニアヌス帝とその妻テオドラによって改良され、ムラト1世によっても修復された。ここのハラーレットレル(暑い部屋)では温泉プールがあり、そのドームは8本のビザンツ時代の柱で支えられている。
イェニ・カプルジャの歴史は16世紀にさかのぼる。女性用と男性用があるが、女性用は男性用ほど快適ではない。イェニカプルジャ付近には女性専用のカイナルジャハマムと男性専用のカラムスタファパシャハマムがあるが、ここもまた女性専用のほうが見劣りする。

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