フェティエ (Fethiye)

リキアの歴史
古代リキア国の領域はキョイジェイズからアンタルヤの間で、北側は現在のベイ山脈とアク山であった。この山々は3000mを越えるため、リキア国は小アジアから孤立することができた。リキア人はほかの地域から移住してきたのではなく、この地域の原住民だと考えられている。リキア人は独立意識が強く、クサントスの市民は敵の侵入に対し、2度にわたり征服されるよりは自らに火を放って死んだ。彼らはまた独自の言語を話し、習慣も変わっていた。歴史家ヘロドトスは「彼らは自分たちの血統は父方ではなく母方にあると考えている」と記述している。リキア人はホメロスの「イリアス」にトロイの同盟国として登場する。紀元前546年にはペルシア帝国の支配下に入るが、基本的にある程度の自治が許されていた。紀元前333年にアレキサンダー大王はこの地を支配したが、大王の死後、大王の将軍でありエジプトのプトレマイオス朝の創始者でもあったプトレマイオス1世がリキアの統治者となった。この間、リキアでは独自の言語は消滅し、ギリシャ語が話され、ギリシャの法が導入されるようになった。その後紀元前189年にはローマ帝国領となるが、ローマ帝国はリキアの統治権をロードス島へと渡した。リキア人の性格上、ロードスのリキア統治は大反発を招き、結局紀元前167年にこの統治権は無効となった。この後リキア同盟は復活し、約2世紀に渡るほぼ独立の状態を保つことができた。紀元前88年のポントス王国のミスリダテスの侵攻に対しても抵抗し、ローマ帝国からも報酬を受けた。ローマ内戦の際、リキアはブルータスを支持するのを嫌がったためにクサントスは破壊され、その後アントニウスがリキアの自治を再認したものの、43年にリキアはローマの属州パンフィリアに併合された。ローマ帝国の支配は緩やかなものであったため、この地域は古代の最大人口20万人に達した。4世紀にはビザンツ帝国領となり、7世紀からはアラブ人の侵入によって悩まされ、リキアは衰退していった。


フェティエ
以前フェティエはあまり知られていなかったが、ここ10年間で観光地化が急激に進み、イギリス人やドイツ人を中心にシーズン中は多くのツーリストで賑わっている。とはいえ、ほかのエーゲ海リゾート地であるボドルムやマルマリス、クシャダスなどに比べると、フェティエはまだ汚されていない独特の雰囲気があり、のんびりと海と自然が楽しめる。オリュデニズ・ビーチとチャルシュ・ビーチのほかにも、フェティエ周辺には世界遺跡であるクサントスをはじめ、トロスなどのリキア遺跡などの見所も多い。フェティエ以外にもヒサルオニュやオリュデニズなどにもホテルがあり、リゾートを楽しむならこの町の方が都合がよい。

フェティエの歴史
フェティエのリキア名はテルメソスである。テルメソスはもともとリキア同盟の一員ではなかったということ以外、明確なことはわかっていない。実際に紀元前4世紀にはテルメソス人はリキア人と戦ったことがわかっている。ローマ時代にはテルメソスはリキア同盟の一都市であったが、ほかのリキア都市とは違い、ロードス島との関係は良好であった。
8世紀にテルメソスはビザンツ皇帝の名にちなんでアナスタシオポリスとなり、1930年には祖国解放戦争の英雄パイロットであったフェトゥヒ・ベイの名をとってフェティエとなった。1857年と1957年の地震のため、現在フェティエではリキア遺跡であるアミンタスの墓以外の遺跡はほとんど残っていない。

カヤキョイ
カヤキョイ
カヤキョイ
カヤキョイはフェティエから約15キロ、ヒサルオニュから約4キロ離れたところにある。中世末期に建てられた小アジア最大のゴーストタウンで、1923年のギリシャとトルコ間の住民交換により町は廃墟となった。1919-1922年におこったギリシャ・トルコ戦争にもかかわらず、カヤキョイのキリスト教徒とムスリムはいい関係を保っていて、ギリシャ人が別れるときはトルコ人が港まで見送りに行くほどだった。代わりにカヤキョイに送られたのはマケドニアに住んでいたムスリムで、彼らはあまり耕作条件がよくないこの地をも離れ、なかにはオーストラリアへと再移住した人たちもいた。
現在カヤキョイには400戸の廃家と1888年に建てられたパナイア・ピルジオティサ教会がある。この教会構内の納骨堂には人骨が積み上げられているが、住民交換の際にキリスト教徒が先祖の頭蓋骨を持っていこうとしたためである。
1988年にカヤキョイの廃家をグループ観光客の滞在に使用することが提案されたが、ギリシャ・トルコ友好協会の猛反発にあい、この計画は撤回された。

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