ピナラ (Pinara)

フェティエからパタラへ通じる高速道路を40km行ったところにピナラ遺跡はある。リキア文明の6都市のひとつであり、紀元前4世紀の歴史家であったマネクラテスによると、紀元前5世紀にクサントスの人口が激増したためこの地への定住が始まった。ビザンツ時代には主教の中心となったが、次第に都市の重要性は失われ、9世紀には廃墟となった。
ピナラはほかのリキア遺跡と比べて、オリーブの木や花などの自然にあふれている。またここから見えるクサントスの谷の眺めも素晴らしい。ピナラとはリキア語で「丸い」の意味。都市があった高い丘の形にちなんでいると考えられる。
ピナラはアポロやアテネ、アフロディテ崇拝の中心地であった。アフロディテの神殿は珍しいハートの形をした円柱があり、ファルス崇拝が行われていたとも考えられている。
また多くの墓がピナラ遺跡にはあるが、一番目立つのはやはり王家の墓。細かく彫られたレリーフが面白い。
古代ギリシャ劇場は遺跡の高いところからきれいに見える。紀元前2世紀に建てられたこの劇場は3,200人もの観客を収容できた。