ダルヤン(Dalyan)

ダリヤンは比較的あまり知られていないがその周辺には古代遺跡カウノス、イズトゥズビーチ、キョイジェイズ湖など多くの見どころがある。

ダリヤンが知られるようになったのは、1986年にイズトゥズビーチに高級ホテルの建設に反対した自然保護者とホテル側の「カレッタカレッタ論争」が起こったときである。カレッタカレッタとは毎年このビーチに産卵のためやってくるウミガメのこと。結局この論争は自然保護者の勝利に終わり、ホテル建設計画は撤回された。毎年5月と10月の産卵の時期にはビーチは注意深く保護されている。
町を流れるダルヤン川の東岸にはホテルやペンション、レストランなどが並び、西岸には4世紀の石墓が見える。石墓はフェティエにあるアミンタスの墓に似ており、イオニア式の円柱を使った神殿風である。夜にはきれいにライトアップされる。


カウノスの歴史
カウノスはもともとカリア人によって紀元前9世紀に建てられたが、リキア文明とも深いかかわりがあった。紀元前6世紀にペルシア王ハルパグスがこの地域に侵攻した際、クサントスとともに反抗した唯一の都市だった。ヘレニズム文化の崇拝者であったカリア国王マウソロスの時代には、カウノスはギリシャ的性格が濃くなり、おそらくこのため、これまでにこの地ではカリア語の文献は見つかっていない。その後プトレマイオス1世、ロードス島、ローマ帝国の順に支配された。

カウノス遺跡
カウノス遺跡の発掘は1967年に始まり、現在も毎年8月に発掘作業が行われている。ボートで遺跡のある川岸に着いたあと、約10分ほど上ったところにカウノス遺跡はある。
カウノス遺跡の北側にある要塞の一部は、紀元前4世紀にマウソロスによって建てられたと考えたれている。この遺跡の中で一番印象的なのは紀元前2世紀に建てられた劇場で、アーチ状の劇場入口は現在でもオリジナルのまま残っている。劇場とビザンツ教会の間には、アポロ神殿がある。保存状態のよいローマ浴場からは古代ドリス神殿へと道が続いている。遺跡の一番低い段にはアゴラと修復された噴水の家があり、ここではローマ皇帝ウェスパシアヌスに関する文が書かれている。古代の港は現在「Suluklu Golu(ヒルの湖)」と呼ばれ、一時期危険なために閉鎖されていたが、現在は水鳥の食卓となっている。

イズトゥズビーチ
ダリアン川の葦草をボートで通り抜け河口にたどり着くと、そこにはイズトゥズビーチが広がる。